今回は、ドニー・イェン主演のカンフー映画『イップマン 継承』(2015年香港制作)の解説をします。
ネタバレありの記事になりますので、気になる方は、注意してください。
目次
ブルース・リーの師匠でもあった実在の武術家イップ・マンがモデル!
実在する武術家のイップ・マンを主人公とした物語です。
これまでに制作された『イップ・マン 序章』(2008年)『イップ・マン 葉問』(2010年)に続く第三弾として制作されました。
監督はこれまでと同じウィルソン・イップ監督で、主演はドニー・イェンが立て続けに勤めています。
ちなみに、同じ香港映画でイップ・マンを扱った映画は他にもいくつかありますが、この三作以外は監督・主演共に別の人物が務めており、完全に別のシリーズということだそうですのでご注意ください。
イップ・マンは、1893年から1972年に実在した著名な武術家です。
彼をモデルとしたイップ・マンシリーズは、カンフーファンならずとも、中国の歴史好きから、香港映画好きまで幅広い層の方が楽しめる内容となっています。
なんと、あの日本でも人気のあるブルース・リーの師匠でもあった方だそうですので、死後しばらくたっても人気が衰えない理由がわかるような気がします。
アクションシーンは、ハリウッド映画には真似できないアジア映画特有の魅力に満ちています。
『イップ・マン 継承』の黒幕のボス役は、あのマイク・タイソンが演じている!

妻や子供達と慎ましく暮らすイップ・マンですが、ある日、子供が通う小学校が、地上げ屋の被害にあっているのに直面し、その警備を引き受けます。
黒幕の手下に、息子を含む子供達が誘拐されてしまったイップ・マンは、黒幕のボスの元に向かいます。
(このボス役を演じるのがあのマイク・タイソンです!)
そこで、直接対決をする二人ですが、そのアクションシーンがかなり見ごたえがあります。
勝負に勝ったイップ・マンですが、息子と同級生の父親である男が、挑戦状を叩きつけてきます。
イップ・マンは、病気の妻の看病をするため、その挑戦を断りますが、妻がいつの間にか挑戦を受けると返事をしていました。
その男との戦いにも勝ち、穏やかな日々を取り戻せるかと思いきや、その後イップ・マンの妻は病気で他界してしまいます。
イップ・マンらしくあってほしいと最後まで願い続けた妻の切なる願いが胸に響きます。
このように、単にアクション・カンフー映画というだけでなく、人間ドラマとしての要素もあり、ぐっと感動する場面もあります。
また、マイク・タイソンとアクションシーンで共演したドニー・イェンは、彼のパンチが超高速で驚いたというような旨のコメントもしています。
その辺も見どころの一つだと思います。
本シリーズ第四作目も制作するとの噂が?!クランクインは、2018年?!

『イップ・マン 継承』は、第三作目ながらマカオ国際映画祭や、上海国際映画祭で高い評価を得ています。
また、興行収入の方も、様々なスキャンダル的なことはあったようですが、結果として成功したようですので、続編を熱望するファンの声もあり、続編が決まっているようです。
(あくまで現状では予定ですので、変更の可能性もあるかもしれません)
ドニー・イェンの磨き上げられたアクションシーンは、世界中にファンがいることでも有名です。
彼は、『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』にも出演し、ハリウッド映画でも既に他の作品で人気者ですから、今後の活躍が楽しみなアジア俳優の一人です。
まとめ
『イップ・マン継承』は、衣装やセット、中国茶の道具なども、1959年当時の香港の様子を再現していて、ストーリーやアクション以外にも見どころがたくさんあります。
この機会に、アジアのスター俳優ドニー・イェンのアクション映画デビューをするのをオススメします。