huluがテレビに映らないと困っている人も多いようです。
それはhulu が、HDCP対応のディスプレイでしか視聴できないからです。
そして、2017年5月17日に大規模なリニューアルを行い、その際にそういうシステムに変えたので、今まで見られていた人が見られなくなったというhulu内でパニックが起こりました。
ビデオオンデマンド自体、まだ未発展で不安定なものであるということを世間にアピールしてしまった最悪の事件でした。
そして、その混乱はまだ続いています。
映るために確認すること
まず、パソコンがhuluを再生できる環境でなければいけません。
それを確認していない人も意外に多いのです。
OSは、「Windows 7 SP1」もしくは「macOS X 10.10」以降である必要があります。
また、ブラウザもWindows だと「Google Chrom」、macOSだと「Safari」のいずれも最新版が必要です。
「Firefox」や「Internet Explorer 11.0以降」でも大丈夫です。
古いパソコンを使っていると、そもそもhuluを再生できていないということもあります。
それでテレビに繋ごうとしている人もいるので、まずパソコンでhuluを再生できるか確認してください。
そして、次はご自分のテレビが「HDCP対応」であるかです。
これはメーカーに電話するのが一番早くて楽です。
メーカー側も良く来る質問の一つとしてマニュアルに載っているので、直ぐに対応してくれます。
公式ではシャープ製テレビだと「AQUOS」、ソニー製のテレビだと「ブラビア」もしくはブルーレイディスクプレーヤー、パナソニック製テレビだと「VIERA」もしくはブルーレイディスクレコーダー「DIGA」が「HDCP対応」であると発表されています。
最後にPCからTVへと接続するケーブルが「HDCP対応ケーブル」であるか確認してください。
例えば「DVI端子」や「VGA端子」などは対応していません。
対応しているのは以下の四つです。
- 「HDMIケーブル」
- 「DVI-Dケーブル」
- 「DisplayPortケーブル」
- 「Chromecastケーブル」
その中でも「Chromecastケーブル」は唯一、スマホ対応しています。
ゲーム機などで再生する場合は「HDMIケーブル」でないといけないので、おすすめは「HDMIケーブル」ですね。
対処法
対処法は一つです。
「パソコンを最新のものにして、テレビをHDCP対応のものにして、HDMIケーブルを買う」
それだけです。
元から条件を満たしているものは残しておいても構いません。
しかし、条件が合わないものは買うしかありません。
パソコン4万、テレビ5万、HDMIケーブル500円。
それで完了です。
Hulu利用者はこの機会に新しい家電に買い替えてみてはどうでしょうか?
または、それが嫌ならばビデオオンデマンドを乗り換えるしかありません。
今の時代、Huluではなくとも、ビデオオンデマンドは幾らでもあります。
こだわる必要はありません。
何故、リニューアルをした?
それでもリニューアルに踏み切ったのは、著作権を保護しないとビデオオンデマンド自体の存続に関わるからです。
HDCPというのは、正式名称は、「High-bandwidth Digital Content Protection」で直訳すると「高帯域幅デジタルコンテンツ保護」となります。
インテルが開発したもので、著作権の保護を目的に、デジタル画像信号を暗号化するもので簡単にはコピーできないようになっています。
Huluが暗号信号で動画を配信するので、受け取る側も暗号解読機能をつけておいてくださいね、ということです。
もしも、HDCP対応にリニューアルしなかったら、
「コンテンツ全てをコピーして無料で公開して、広告つけて儲けよう」
という発想はちょっと論理がずれている人からしたら簡単に思いつくことを実戦する人が現れます。
そうした場合、違法サイトとの泥沼の戦いになります。
かつてテレビ局とYouTubeが争ったように十数年という単位で小競り合いが続いたでしょう。
そもそもテレビ局が何故、未だにYouTubeに違法動画がアップされ続けているかというと、最近だと「数が多すぎる」というものですが、YouTube設立当初は「正式な著作権をテレビ局が持っていなかったから」という理由なのですね。
再放送などをする権利はタレントさんと契約書で交わしていましたが、「インターネットでテレビ番組を放送する」という当時なら考えもつかなった前代未聞のことを契約書に書いていなかったからです。
だから、未だに昔のバラエティーはビデオオンデマンドでも放送されていないです。
「電波少年」、「学校へ行こう!」、「笑っていいとも!」、「マネーの虎」など未だに人気のあるバラエティー番組がありますが、そうしたものを観るすべはありません。
完全に肖像権と著作権を買い取っている映画と、肖像権を個別に交わしているバラエティーは別物です。
人が売り物なのですから、勝手に契約外のことをしてはいけません。
ビデオオンデマンドも同じような立場だと言えるのですね。
ビデオオンデマンドで流しているコンテンツはビデオオンデマンドが著作権を持っているわけではありません。
別の著作権者がいます。
もしも、コピーサイトが乱立した場合、最悪ビデオオンデマンド側が訴えられる危険性もあります。
まとめ
昔のテレビは、
「叩けば治る」
と言われていましたが、
Huluは叩いても治りません。
しっかりとした対策が必要になります。
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