2007年公開のアメリカ映画「アイ・アム・レジェンド」ですが、実はこの映画のエンディングに別バージョンがあったのをご存知でしょうか。
こちらの記事、ネタバレを含みますので、気になる方は要注意です!
目次
ハリウッド映画ではよくある試写会後の突然の変更劇!
あまり聞いたことのない人の方が多いかもしれませんが、アメリカのハリウッド映画界隈では、劇場で公開する前に、試写会を行なって、そのレビュー次第で映画の内容を変更することがよくあるそうです。
(個人的には、もし昔の日本映画の黄金期にそんなことやったら、完璧主義の天才監督たちが大激怒していたのでは?!などなど心配してしまいます)
そのため、劇場公開版では、ウィル・スミス演じる主人公の科学者が、自らの命を投げ打ってゾンビから女性と子供を守り、人類の生き残りのいる村へ無事に血清を届けるという終わり方でした。
(つまり、主人公は亡くなる)
ですが、試写会をやる前の本当のエンディングは、以下のような別エンディングだったみたいです。
主人公が地下室で人体実験をしていた女のゾンビを、他のゾンビたちは助けに来たわけで、女ゾンビが解放された後は、主人公たちに危害を加えず、おとなしく去って行くという終わり方だったようです!
そして、主人公と女性たちは、生き残りのいる場所に旅立つ・・・という終わり方です。
全く異なっているので、びっくりですよね。
つまり、本当は、主人公も助かって、ゾンビもハッピーに終わるというハッピーエンドだったわけです。
そして、実はゾンビたちからみたら主人公の方が「レジェンド」だったのです。
ゾンビの世界からすれば、次々とゾンビを撃ちまくる主人公の方が異端児であり、異生物だったのです。
要するに主人公の存在こそがレジェンドだったのです。
ここで、本来ならタイトルの「アイ・アム・レジェンド」の意味が判明するはずでした。
ですが、前述の通り、試写会の結果が不評だったために、劇場公開になった内容に差し替えられたわけです。
驚きですね。
主人公が死ぬ終わり方と、死なずに生き延びる終わり方、どっちが好きですか?
これは、観客の人一人一人、色々な意見があるかと思います。
アメリカでの試写では、主人公が死んでヒーローになるという終わりの方が良いということになったのですが、個人的には別バージョンの方が見てみたかったです。
なぜかというと、タイトルの意味がはっきりして、ストーリー展開に一貫性があるからです。
映画の制作者サイドも、試写会のアンケート結果に振り回されずに、話のあらすじは維持しながらも、別の方法で面白くするやり方を取るべきだったのではないか、と個人的には少し厳しめの意見ですが思ってしまいます。
どちらの終わり方の方が、よりヒットが狙えたのか・・・?
これは完全に憶測の域を出ない話になってしまいますが、正直言って、元々のハッピーエンドの展開の方が意外と、後味が良くて、観客の口コミで興行収入増加も狙えたのではないかな、などと個人的には考えてしまいます。
公開当時の2007年は、SNSも現代ほど盛んではありませんでしたが、それでもゼロではありませんでした。
ハッピーエンドによって観客の心が洗われ、いい気分になった人々がリピーターになったり、口コミで友人などに広めた可能性について考えてしまいます。
皆さんは、どのように思われるでしょうか?
きっと、その人個人個人で様々な意見が出るかと思います。
この映画を見た人は、エンディングについてどっちが良かったのか、きっと誰かと話したくなるでしょう。
まとめ
この劇場公開前の試写アンケートの結果がプラスに出る場合も沢山あるようです。
今年アカデミー賞を取ったような作品でも、試写で観客の不満が多かったために、大幅に手を加え、その結果大ヒットした映画もあります。
ですので、一概にこれが正しいという選択を下すのもなかなか難しいものです。
皆さんは、どちらの終わり方が好きでしょうか。
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