今回は、2013年中国製作の映画「ポリス・ストーリー レジェンド」をご紹介します。
撮影当時、主演のジャッキー・チェンは、59歳前後だったようですが、そのアクション俳優としての魅力は全く衰えていません。
むしろ、演技に円熟味が増していて、若い時には出せなかったであろう魅力が溢れています。
目次
ハリウッドなどのアメリカ映画には出せない、アジア映画ならではの魅力
この作品は、大ヒットした『ポリス・ストーリー』シリーズの第6弾ということですが、シリーズの他の作品を見ていなくても全く問題ありません。
前知識が一切なくても、十分に楽しむことができる作品です。
そして、普段はアクションや、ジャッキー・チェンにあまり興味がないような人でも楽しめる要素がたくさんあるので、より多くの人に見てもらえるような映画でもあります。
普段からアメリカ映画などで善人と悪人が戦うような作品ばかりに慣れていると、そこの部分はかなり肩透かしを食います。
ですが、最後まで見ていただければわかるように、撮影中の様子がエンドロールの背景で流れます。
そこでのジャッキー・チェンと周囲のスタッフや役者の人々との間の魅力溢れる優しいやりとりを見れば、そういったストーリー内容になるのは必然だったのだな、とも感じられます。
アメリカ映画にありがちな、悪人を潰せば世界は守られるという単純な世界観ではない、中国映画の奥深さを感じる部分でもあります。
中国の背景にある歴史の深さを感じられるストーリー展開と言えます。
ジャッキー・チェンの人としての魅力が細部まで生きている

還暦近くの年齢とあって、さすがの大スター、ジャッキー・チェンも、顔の細部を見れば歳をとったなと感じてしまいます。
ですが、彼の表情や演技から溢れ出す善人のオーラのようなものを画面を通してビシバシと感じられるのも彼の映画の魅力ではないでしょうか。
古き良き時代に比べると、近年では圧倒的な大スターが存在しにくいのも事実かと思います。
アクションシーン(この映画の場合だと、ジャッキー演じる主人公の刑事が相手の手下と戦う場面)をジャッキー本人が実際に演じているかどうかは、知る由もありませんが、例えスタントマンのような人が代わりに演じていたにしても、「ジャッキーかっこええ!」と多くの人が老体に鞭打つ彼の名演技に拍手を送るものと思われます。
やはり、ジャッキー・チェンのスター性は唯一無二であり、彼と同じ時代に生きていられるのが幸運なだと言っても過言ではないのかもしれません。
現代中国の喧騒とネオン、そして美女たちの競演も楽しい!

中国の街並みが、セットなのかもしれませんが、少し映ります。
そしてメインの舞台となるバーの倉庫の中も、近代的な装飾が施されています。
なかなか中国に行く機会がなくても、街の喧騒や、ネオンの様子を垣間見ることができて、旅をしたような気分にもなれます。
中国の女優さんは、お肌がとても綺麗で、色白でストレートヘアーがサラサラで、人形のように美しいなと感じました。その女優陣の競演もとても魅力的ですので、注目して見てください。
余談ですが、相手の犯人役に当たる人物を演じるリウ・イエという俳優さんは、中国映画の名作である「山の郵便配達」という作品で主演を務めていたのが印象的でした。
その彼が大きくなった姿を見られるのもこの作品の魅力です。
何か背後に事情を抱えた犯人役を好演していますので、お楽しみに!決して憎めない犯人役です。
まとめ
現代中国という舞台に、見目麗しい美男美女俳優たち、そして何と言っても大スターのジャッキー・チェンの円熟した魅力が溢れる「ポリス・ストーリー レジェンド」、オススメです。
アクション好きも、サスペンス好きも、ジャッキーファンにも楽しめる映画です。
誰かと感想を話したくなるような映画かもしれません。
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